未来はこの願い叶う場所

So we can change the world

“ヒゲアキ”の真相『「世にも奇妙な物語」'21夏の特別編】』

世にも奇妙な物語』というものを、人生で初めて観た。自担のお陰でまた新たなテレビ番組を見る機会ができて、嬉しい。番組名やフジテレビの番組であること、タモリさんが出ている番組であることはわかっていたけど…“ほん怖”こと『ほんとにあった怖い話』との区別がついていなかった私。そのことを同僚に言うと「“ほん怖”は「ごろーさーん」ってやつよ」って言われた。しかもホラーじゃなくてただただ奇妙とのことで、自担のストーリーだけでなく、他の物も全て見てみようと思った。(感想は自担のストーリーのみ)

 

『三途の川アウトレットパーク』

まず、冒頭の寝顔が綺麗過ぎる!思わずうっとりしてしまったが、世間にこの寝顔を見られたと思うと悔しさが出てきた。そんな所で流れる“三途の川アウトレットパーク”の説明映像。この後にもモニターに映る映像が流れるシーンがあったけど、とにかくポップで笑ってしまった。テレビCMっぽいキャッチーな音楽もついてて、つい吹き出してしまった(笑)木村はそんな“三途の川アウトレットパーク”に驚きつつも、来世の姿を決めるクジを引きに行く。ひとつ前に引いていた男の来世は虫で、ひどく怒っていた。まぁ、その男の手には大金が握られていたのだから気持ちを察することはできる。その後、木村が引いたのは“人間”。周りは皆拍手をし、羨ましがっていた。木村は全然嬉しそうではなかった。これは「どうせ人間になった所で、持ち金がない」からなのか「今世の最後に犯した罪により、助かる命があれば自分はどうでもいい」と思っているのか…。

ちょっと脱線してしまうけど、個人的には加藤さんの走るシーンは…アカン。漂うシゲアキ臭が拭えない!約10年前の主演ドラマ『トラブルマン』から変わらない走り方!加藤さんを走らせるなら、もっと早く走ってるいるように撮ってください…。

ゴホン。(咳払い) え〜、真面目?な感想に戻ると、木村は自分の目にコンプレックスを抱いており、これまでの人生はこの目のせいで悪いことばかりが起こった。そんな中、病院で出会った芽生に「あなたの目私は好きだよ」と言われた。今までの人生、ずっとこの目のせいで怒られたり職をクビになったりで何度も最悪な目にあってきたけど、この芽生の一言で救われた木村。人間というものはマイナスな記憶が残りやすいけど、木村にとって芽生は初めて自分の目を「好き」と言ってくれた人であり、特別な人になったのだろう。

そして“三途の川アウトレットパーク”で出会った男の子、春。難病で海外へ行かないと治せない春は、自分のせいで両親が苦しんでいるのを感じて自らの命を断つ。病や事故による死にはお金が発生するが、自殺ではお金が出ない。つまり、春は無一文で“三途の川アウトレットパーク”にいた。クジを引いて来世は人間だと決まっていたが、なんせお金がないので才能も容姿も買えない。ただ、今世では病院で過ごすことが長かった春は、来世では外に出て野球がしたいという夢はあった。

木村が今世で死んだ理由を知って、悲しいような…でもどこか誇らしいようなと思ったけど、木村自身は人生に未練はないみたいだった。(途中までは)もっと誇りを持って生きていて欲しかったなんて思ってしまった。あの真実を知るまでは。刑事もののドラマだったら犯人なんて全然当てられないし、コンサートのセトリだって全く当たらない私は、今回も予想外の展開に目を丸くした。今までの経験から「無関係な人なんて出てこない訳がない」と自分に言い聞かせていたけど、芽生の治療費のために奪ったバッグの女性の息子が春だなんて。しかも、そのお金を木村が奪わなかったら春は家族とフランスに行き、死なずに済んだかもしれなかった。そんな事実を、来世人間行きの船が出る前に知った木村。芽生と春にこの事は語らず「先に行ってて」と2人を行かせ、木村がとった行動は……。クジで来世が虫になってしまった大金持ちの男に声をかけて、お金をくれたら来世で人間になる権利をあげると言ったのだ。そのお金で芽生には綺麗な瞳を、春には野球の才能をプレゼントした木村。芽生に対しては、自分のこの目を好きだと言ってくれた人で、そこから死ぬまで木村の人生は少し上向きになった。だから恩返しと意味もありそうだけど…。木村が犯罪を犯し、さらに死ぬことになってまで芽生の病気を治させたかったなんて…と“三途の川アウトレットパーク”で再会した時に、芽生に悲しい思いをさせてしまったことを知ったので、それに対しての償いの気持ちもあったのかなと。春に対しては、完全なる罪滅ぼし。出会った時に春の話を聞いて同情して?なけなしの全財産をあげたけど、それだけでは到底足りないくらいの罪を犯したと思ったのだろう。

三途の川が最後に映った時に芽生と春が居ないということは、木村の意思を尊重して来世に向かってくれたんだと思ってたら、あの目を持つ女性と、テレビに映る野球選手…きっとあの2人だね。木村はそれを確認しに、この部屋に来たのかな。虫という短い人生でこの2人に来世で会えたなんて木村はラッキーだと思う。それにしてもあの冒頭の虫が自担とは…。物語が綺麗にまとまってて凄いけど、私の感想はぐっちゃぐちゃで全然まとまらなかった〜。(滝汗)

 

以下は、どうでもいいことが気になってしまう私の癖を箇条書きで連発!(思い出した順なのでぐちゃぐちゃ)

・加藤さんの制服姿…。先生役もやっているのに、しかも33歳でまだ制服姿いけるなんて聞いてないよ!?やっぱり黒髪のイメージが強いのが良かったのかな?

・パチンコ屋の店員の姿を見た時、めちゃくちゃ『シャララタンバリン』のMusic Clip思い出した。カラオケ店員の“加藤くん”がフラッシュバックしたのは私だけ!?

・木村の態度に腹を立てたとしても、あんなに近くでお顔見られない!美し過ぎて怯まないのかな?と思ったら、どうやら相手役の方がこの件について触れていたという誰かの呟きを見た…。

・タバコ吸うなんて!と思ったけど、吸えなくて良かった。たとえ役でも吸って欲しくない…。

・加藤さんがカラコン着けるなんて珍しくない?今までどこかで着けてたことあったかな…?

・木村が死ぬ前までにどれくらい徳を積んでいたかはわからないけど、窃盗罪であの残金なら、殺人は残金ゼロなのかな?

・芽生の車椅子を押すシーン、走って車椅子押すなんてあり得ない…。そして車椅子を停める時になぜブレーキしないのか?風で若干芽生が動いてたよ…。

 

この物語は、とにかく発想が面白い。考えた人天才だなぁ。生きている人は誰も知ることができない世界だからこそ自由に描ける。きっかけは“自担が出るから”だったけど、観て良かった。自担のお陰で新たな世界がひらけた気がする。ありがとう、加藤さん。秋の『世にも奇妙な物語』も見ます!!