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BS時代劇『剣樹抄〜光圀公と俺〜』#7

前回泰姫の反対を押し切って、了助の父親を殺したのは自分だと了助自身に打ち明けた光圀。義仙が「鬼を人に返す」と了助を連れて光圀の元から去っていく…。色々あり過ぎて、後2話で全て解決するのかと非常にお節介な心配をしながら観た第7話!

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義仙に連れられて千住宿で眠る了助は、悪夢を見ていた。鶴市に言われたことをまに受けて、自分の中でどんどん悪い方へ考えているような……。他の拾人衆の子供たちは、光圀様が了助の父親を殺すなんて信じられないと言う。鳩が漏らした“なぶり殺す”というワードに引っかかる光圀たち。これは、明らかに真実が捻じ曲げられている。

日光街道を行く義仙と了助。鶴市からは「刀の切れ味を見せるために何度も斬った」と聞いたが、光圀本人からも「殺めた」と聞いたが…義仙は2人のすれ違いに気付いて、それを了助に教えようとしているのか。鶴市の話を聞いて、了助は光圀公を“あいつ”と呼ぶ程に憎い存在に…。父親の死に様のことを教えてくれた鶴市は優しいのか?その場にいたのに止めなかった?一緒に斬った?それとも光圀に斬らせた?…本当のことは、まだ何も知らないことに気づく了助。旅のいろはも義仙から教わる了助だが、なんか…義仙って哲学的な話が多い気がする。なのにそれを「わからない」と言わずに自分から理解しようと必死について行く了助…ただただ尊敬だわ。

旅の途中、宿(?)にたどり着いた義仙と了助。腰の曲がったりんという老婆が案内してくれたが、義仙は何か違和感に気付き……忍が老婆に化けていて、なんと、義仙と了助を毒で殺そうとしていた。事情を聞くと、極楽組に誘われてやったとのことで、義仙が「氷ノ介か?」と聞くと忍は笑う。氷ノ介側にはまだ他にも仲間がいるのか…?今までにもどうしようも無い奴らを殺してきたと自慢する忍。「悪い奴を殺すとスッキリする」と煽られる了助。吽慶からもらった棒を構えたものの、なんとか堪えた。

なぜ義仙は柳生の人間なのに剣を抜かないのかと了助は問う。昔、お役目で人を斬ったことがある義仙。「たとえお役目であろうと、人を斬る度に、胸に鬼のような物が溜まっていき、決してスッキリするようなものではなかった」と言う。だが、光圀に出会って77人目を斬らずに済んだ。さっき、忍をやっつけようとしたが堪えられた了助の様に。光圀は「これからは奪った分、与える道を歩まなければならない。そうしないと己が許せない」と言った。それを聞いて義仙も同じように生きようと思った。義仙も了助も光圀に出会って、地獄を這う鬼にならずに済んだのだ。それなら、この忍はどんな人に出会ってこんな悪いことをするようになったのか…忍は“極大師”と答えた。

了助が水戸の世継ぎを殺せば了助の命もない。世継ぎでさえなかったら…と思うが、生まれ直すことはできないのだから世継ぎであることを変えることはできない。だったら己の身を正しく使う。その手にある力を、堂々と正しく振りかざすのだと泰姫は言う。やはり夫婦は一心同体。人に寄り添いつつも客観的に物事を捉えられる泰姫、さすが光圀公の奥方…!

氷ノ介が大ボスではなく、極大師という極悪人がいた。かつて徳川に忍として仕えていた極大師。めちゃくちゃ徳川に恨みがある人物ということがよくわかる。日光に行こうとした氷ノ介を止め、老中の松平殿を消すために、一緒に江戸へ…。

氷ノ介に裏切り者だと気づかれた鶴市は、極楽組にも奉行所にも追われていた。顔を隠しながらひっそりと逃げていた鶴市に、こんと鳩が接触する。2人の声で、偽の情報を鶴市に聞かせて誘き寄せる作戦か?

籠屋に扮した極大師とすれ違う義仙と了助。そこで義仙が声をかける。籠の中の人物に氷ノ介を悪く言って煽っていると、籠の中の人物が話し始める。聞いたことのある声…これは氷ノ介の声!了助はハッとして籠に近づこうとするが、義仙に止められる。氷ノ介は「父親を殺しておきながら、その息子を犬のように使う者こそ、クズ…否、鬼ではないか」と、光圀のことを悪く言う。忍びに囲まれて手出しはできないが、了助は去る氷ノ介の後ろ姿に「光圀様は鬼じゃない!」と叫ぶ。

罠にかかった鶴市は、ノコノコと光圀の元へやって来る。そこで、光圀に対する気持ちをぶち撒ける。貧乏旗本の三男である鶴市は、名をあげようにも戦がないとどうしようもない。似たような身分の者たちで連んでいたのに、そこに水戸の御曹司が仲間みたいにに入ってきたのが気に食わなかった。そんな光圀をハメるために浅草寺へ行き、元旗本で上役の罪を被せられて無宿人になった了助の父を斬るように仕向けた。了助の父にも刀を渡し、お互いに斬りあえばどちらが死んでも面白いと思ったが、無宿人も光圀も鶴市の提案には乗らなかった。ならばと、鶴市は背を向けた光圀を煽ってわざと怒りを買い、振り返りざまに鶴市は、斬ろうとする光圀に無宿人を差し出し…。光圀は、鶴市に騙されて斬ってしまったのだ。一旦悪あがきをして、こんを人質にするも、光圀の家臣の中山に斬られる…。

父親を斬った人は、自分を拾って「良い人間になれ」と言った。父親を斬った人は確かに憎いが「自分が知っている光圀様は“良い人間だ”」と了助は言う。その頃(?)光圀は、屋敷の中でソワソワしていた。泰姫は「もし了助に恨み殺されることが光圀の本望ならば、私が了助を京に逃がします」と言う。こんなことをハッキリ言える泰姫は強い。まぁ、義仙によってこんな心配は無用となることをまだ2人は知らない…。

義仙と江戸に帰ってきた了助を出迎える光圀公とその家臣たち。了助の歩みや声、顔つきまでも今までとは違って穏やかだった。義仙との旅は、怒りという感情に振り回される了助に、本質を見抜く力を与える物だったのかもしれない。

予告で「もっと憎め!恨め!」と叫ぶ氷ノ介。それは了助に対して?折角、義仙との旅で冷静になる心を手にしたのに…了助の心の中にある憎しみという火種に、氷ノ介は火をつけるのか?次回がついに最終回。これ以上、誰も死なないことを願う…。